名作『栄光のル・マン』に贈るオマージュ

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スティーブ・マックイーンが本格カーレース映画『栄光のル・マン』の撮影に取り掛 かったのは 50年前のこと。作品の冒頭、主人公の愛車として登場するポルシェ 911 S は永遠のアイコンとなった。今日リメイクされるとすれば、主役にはきっと ポルシェ・タルガ 4S ヘリテージデザインモデルが選ばれるだろう。

Frank Wrobel が所有するコレクションの中から小道具を使用

ポルシェ 911 タルガ 4S (PDK)
燃料消費量 総合:11.1 〜 10.7リッター/100km
CO2 排出量 総合:253 〜 244g/km (2020年6月現在)
本誌の全テクニカルデータは各国の仕様により異なります。燃料消費量および CO2 排出量の数値は、新たな測定方法「WLTP」に準拠しています。

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シーン 2

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マックイーンの魅力は沈黙に秘められた言葉にある。この映画でもマックイーンは映像に秘める力にストーリーの多くを語らせている。 実際、主役のディレイニーがポルシェ 911S に乗ってル・マンに到着するまでの最初の 30 分間は全く台詞がない。このオープニングシーンでは紺色の 911こそが主役なのだ。時は流れて 2020 年に行われた今回のフォトシューティングでは、1970 年の映画に使用されたオリジナルモデルと比べて 2 台半分のパワーという最高出力 450PS(ポルシェ 911 タルガ 4S (PDK):燃料消費量 総合:11.1 〜 10.7リッター/100km、CO2 排出量 総合:253 〜 244g/km)の 911 タルガ 4S ヘリテージデザインモデルが主役を張る。今回、 『クリストフォーラス』での撮影のセットはフランス、ル・マン近郊のトゥロシェという街にある(1980 年代にポルシェ・ティームがル・ マンでの活動拠点として設立した)ポルシェワークショップをイメージしている。
「ポルシェは彼にとって世界で一番のクルマだったのです」 と語るのは、この映画にスティーブ・マックイーンと共演したジークフリート・ラウヒ
「父のレースへの想いは伝染病みたいなものです」 在りし日の父を語るチャド・マックイーン
シーン 3

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今回、小道具も当時の物が使用されている映画『栄光のル・マン』では、マックイーンの好敵手としてドイツ人のヨハン・リッターというレーシングドライバーが登場しているのだが、チェリーメタリックカラーを纏う新型ポルシェ・タルガ 4S の上に置かれているのは、50 年前の撮影で実際に使われたリッターのヘルメットだ。初代 911 から最新モデルに至るまで 脈々と受け継がれてきた遺伝子は、横一直線のテールライトや 4 本のシルバーに輝くスポーツテールパイプがアクセントとし て新世代モデルの 911 を主張し、ブラックの光沢を放つリアリッドのグリルと白く輝くデカールが生産台数が限定 992 台であるヘリテージデザインパッケージであることをアピールしている。
シーン 4

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本格カーレース映画『栄光のル・マン』は公開当時、大迫力の臨場感が話題となった。1970 年に行われた実際の 24 時間レースでは、マックイーンの会社ソラー・プロダクションが所有するレーシングカーであるポルシェ 908/02 スパイダーにカメラを搭載して映画用の走行シーンを撮影するなど、セミドキュメンタリータッチで描かれている。この新型ポルシェ 911 タルガ 4S ヘリテージデザインエディションは、ロールオーバーバーとリアにゴールドのロゴが配され、インテリアにクラブレザーとアタカマベージュのコーデュロイを採用。コンビネーションインストゥルメントとスポーツクロノストップウォッチがメランコリックにポルシェの歴史を物語っている。
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エピローグ。レースが終わり、スタジオにたたずむゲスト出演のスターが初シーズンで使用されたポルシェ 911 クーペに視線を投げかける。すると、ガレージの扉が開き、新型ポルシェ・911 タルガ・ヘリテージデザインが自分だけのストーリーに新たな 1 ページを刻むべく、太陽が降り注ぐ国道へと走り去っていったのだった。

サイドキック
沈黙で語る ル・マン


言葉ではなく動きやちょっとした仕草、目線でストーリーを語るハリウッド俳優のスティーブ・マックイーン。彼が手掛けた本格レース映画『栄光のル・マン』では、デッドヒートを繰り広げた後、大観衆に囲まれゴールで顔を合わせる好敵手のエリッヒ・スターラー(ジークフリート・ラウヒ)とマイケル・ディレイニー(スティーブ・マックイーン)は、両者とも優勝を飾れなかったものの、 お互いへの尊敬の念を込めて無言で V サインを送る。真の名作とはシンプルなものだろう。

1971 年、マックイーンが生まれ育ったインディアナポリスでプレミア試写会が行われた『栄光のル・マン』は、現在でこそカルトクラシックな一作として高い人気を誇り、それ以降に制作されたモー タースポーツ映画の青写真となったが、当時の興行成績は散々なものだったという。当時の映画界にとって時代を先取りしすぎていたのかもしれない。

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ポルシェ 911 タルガ 4S ヘリテージデザインエディションに関するその他の情報は 911-magazine.porsche.com の 9:11 Magazine からご覧いただけます

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Edwin Baaske
Edwin Baaske