揺るぎない
ドライブ

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  • Journey into the Known

新型ポルシェでツッフェンハウゼンからオーストリアへ向かいました。その走行距離は 911km。生地を起点に自らのルーツを求めて進む道中には様々な発見と学ぶべきことがありました。未来と原点を繋ぐのは、連綿と続いてきた継続。かくも長きにわたり、イノベーションを積み重ねながら原初のアイデンティティを強固に保ち続けてきたクルマは、他に例がありません。変化を恐れず、ルーツに忠実であったがゆえの命脈。伝統と革新が相対するのではなく、革新の連続から伝統が生まれたのです。

ポルシェのツッフェンハウゼン工場では、これまで 100 万台以上の 911 が生産され、路上へ送り出されていきました。そして昔も今も、路上ではまるでジョージ・クルーニーを見つめるかのような羨望の眼差しが向けられます。今や成功の証ともなっている 911 とて、最初から成功が約束されていたわけではありません。911 は重層的な時間と文化、技術、そしてデザインによって形成されています。ある人に言わせれば、それは『個人主義的ユートピアの真髄』であり、ポルシェと顧客が育んできたユートピアは今後もユートピアであり続けるでしょう。

911 の誕生から遡ること 11 年前の 1952 年に本誌『クリストフォーラス』は創刊されました。それから 66 年、今回の特集号では 911 を媒介に、ポルシェをこよなく愛する人々やコミュニティにフォーカス。

Dr. ヨゼフ・アルヴェック

Dr. ヨゼフ・アルヴェック

編集者

8 つのストーリーをご紹介しながら、日常の中の非日常、さらにはポルシェの存在意義について考察します。

「革新的な新機能は何か?」、「空冷ボクサーエンジンを搭載したスポーツカーを持つ親友はいるか?」、「プフォルツハイム大学の学生とポルシェデザイナー陣が解釈するフォルム・ランゲージとは?」、「ポルシェにおけるデジタルの先駆者たちは、スポーツカーからスポーツモビリティへの進化をどのように予見しているか?」、「ミュンヘンのマクシミリアン通りの通行人は新型ポルシェにどう反応するか?」、「アンゲリク・ケルバーがマーク・ウェバーに学ぶべきこと、または逆に教えるべきことは何か?」、「オーストリアの山岳道路、トゥーラッハー・へーエで体験できる自由とは?」 といった多くの設問に対する答えを見出していこうと思います。

「ポルシェのツッフェンハウゼン工場では、これまでに 100 万台以上の 911 が生産されてきました。そして昔も今も、路上ではまるでジョージ・クルーニーを見つめるかのような羨望の眼差しが向けられます」 Dr. ヨゼフ・アルヴェック

「アイデンティティを失うことなく進化を遂げるには?」という質問に関しては、ポルシェ家とピエヒ家の所有する私有地、ツェル・アム・ゼーのシュットグートに答えが隠されています。「イノベーティブなことを成し遂げるには、アイデンティティを失うことなく、あらゆることに対して根本的に疑問を持つことが大切です」と述べるのは、シュットグートの所有者のひとり、ヴォルフガング・ポルシェです。屋敷の前で出迎えてくれた彼の隣には深紅の 911 がありました。911 が世界初公開されてからすでに 55 年が過ぎようとしていますが、901 の輝きは今なお色褪せることなく、輝きに満ち溢れています。2025 年には半数以上のポルシェが電気駆動モデルへと移行していくと予想されます。911 も例外ではなく、ハイブリッド・モデルが真の 911 となる日もそう遠くはないのです。

皆さまがどこから来てどこへ行こうとも 『クリストフォーラス』はいっしょにお供いたします。